手袋王子のブログ

アンティーク懐中時計や腕時計に萌え、自転車で気の向くままに走り、3DCAD"Fusion360"で創造し、植物たちに癒されてます

3軸トゥールビヨン機構内蔵の時計を自分で組み立てた!(UGEARS "Sky Watcher" Tourbillon Table Clock 製作記)


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GWの暇な時間に何か作りたいな~と思い立ち、UGEARS(ユーギアーズ)というウクライナのメーカーさんの木製メカニカルキット "Sky Watcher(スカイウォッチャー)" を購入しました。

購入編と組み立て準備編(?)を記事にしていますよ。

www.tebukuro-ouji.space

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今回はやっと組み立て編になりますよ!

 

とは言っても、記事の内容としては、説明書通りにじっくり丁寧に組み立てました!くらいなものなのですが…w

それでは早速いってみましょう!

組み立て開始!

 


 

パーツを木枠から取り外す時は、出来るだけカッターナイフ or アートナイフで繋ぎ目を切ってからやさしく外しまして。

パーツ切り離し!

バリがあったら紙やすりで綺麗に削りましょう。

特に歯車や軸部分は出来るだけスムーズに、引っかかりが無いように気を付けます。

ただ、綺麗にしようと思うあまり、削り過ぎてしまわないように…。

 

説明書は、まず時分表示のドラムの組み立てから始まります。

分表示ドラム

↑これは分表示のドラム。

時分表示ドラム完成

時表示のドラムと分表示のドラムを合体。

これだけでもいい雰囲気。
やっぱり木製っていうのがいいですよね。
暖かみがあって手触りもいいし。(数字のフォントがちょっと気に入らないけどw)

組む時に、数字がプリントされた紙帯を折り曲げないように気を付けて、歯車の歯の部分、回転軸等には潤滑油をしっかり塗りましょう。

 

続けて、時計を動かす元となる主ゼンマイが収まる部分。

主ゼンマイが収まる部分

実際の時計で言うところの“香箱”ですかね。

左下に出ているバネは、この後香箱内にぐるぐると巻き込みます。
バネの力が結構強いので、せっかく組んだ部品達がバラバラにならないようにしっかり押さえつつ、ちょっとビクビクしながらぐるぐると。

ここも歯車とかラチェット機構が色々組み合わさるので、潤滑はしっかりと。

 

 

 

そして続いては機械式時計の心臓部!脱進機&調速機の組み立てです!

まずは脱進機から。

脱進機の組み立て

それから調速機の方も。

調速機の組み立て

あ~、ヒゲゼンマイまで取り付けた時の写真を撮っていなかった…。悔しい。

各部の呼び方、時計好きな方なら大体分かっていただけるかと思うのですが、どうでしょうか?(きっと合ってるはず)

 

脱進機と調速機を合体!

キャリッジ完成!

トゥールビヨン機だと、これをキャリッジと呼んだりしますね。

実際の時計の構造そのままですね。

機械式時計がどのように動くのか、これで勉強するのもいいかもしれない。
振動数が低いから、テンワ、アンクル、ガンギ車の動きがよく分かります。

そういえば、こういう時計のキットで調速機にヒゲゼンマイが使われてるのって他にあまりないかも。
大体のキットは振り子を使っている、その名の通り“振り子時計”ですね。

 

 

 

というわけで毎日少しずつ組み立ててひと月弱…最後に時分の表示部とキャリッジを組み合わせ…ついに完成した全体像がこちら!!

"Sky Watcher"完成!!

 


 

これはカッコイイなあ…。木のぬくもりも感じつつデザインはスチームパンク風。

完成サイズは φ18cm * H31cm くらいで、その中に様々な機構がギュッとつまっていてどの角度から見ても様になります。

 

そして形は完成したものの、スムーズに動くかどうかかなり心配だったのですが…

なんと一発で問題なく動いてくれました!やったね!

 

稼働させて動画も撮りましたので、ぜひご覧ください。

途中ちょっと早回しパートを入れて、3軸トゥールビヨンの動きが良く分かるようにしてみました。

youtu.be

ゆったりしたカチコチ音、キャリッジの動きに癒されますよね。
動かし始めるとしばらくぼーっと眺めていられます…。

(フルにゼンマイを巻くと、3時間くらい稼働するらしい。(自分はまだフルで巻いたことありません(汗))

あとはまあ、精度も求めちゃいけませんねw
この3軸トゥールビヨンの動きを見られるのが浪漫なのです(爆。

 

 

途中写真がだいぶ少なくて詳しい説明が全然出来ていませんが、いかがだったでしょうか。

もし興味を持たれたら、ぜひ組み立てに挑戦してみてください!